フェアプレーポイント判定は変更なし。W杯2018決勝トーナメントでの勝敗ルール
ワールドカップ2018のグループリーグが終了し、いよいよ6月30日23時(日本時間)から決勝トーナメントが開催されます。
初戦はフランス対アルゼンチンです。
日本もグループリーグ2位通過で決勝トーナメントへ進出。次の対戦相手はベルギーとなりました。
試合は
- 7月3日(火)日本時間3時から です。
フェアプレーポイントの変更はない(FIFA見解)
このグループリーグで日本代表の試合と勝敗を分けた“フェアプレーポイント”について様々な議論が起こっていますが、FIFAの見解によると、「これまで通りルールの変更はない」ということです。(2018 FIFA World Cup Russia_Regulations PDF)
グループリーグの場合、相手の試合状況によって自分達の立場が変更するのは納得がいかない部分もありますが、平等にチャンスをもらえるという意味ではあってよいルールかもしれません。
グループリーグの決め方は>>>
結果的に日本は試合中の“お行儀のよさ”で決勝トーナメントにいくことになり、セネガルはアフリカ勢敗退という厳しい結果を背負うことになりました。
決勝トーナメントの勝敗の決め方とルールの変更
決勝トーナメントにおいては、物議をかもしたフェアプレーポイントは勝敗には関係しません。完全な実力勝負となります。
延長戦とPK戦
その決勝トーナメントの勝敗を決めるやり方ですが、基本はこれまで通り、
- 90分の試合で勝敗がつかなければ延長戦(15分2回)30分。それでも勝敗がつかなければPK戦
PK戦で得点の多い方が勝ち進みますが、この場合、試合結果は「引き分け(ドロー)」になります。
警告累計(イエローカード/レッドカード)の扱い
またフェアプレーポイントによって試合は左右されませんが選手の「累計警告」(イエローカード)によって出場の有無が決定されます。FIFAにおいてのルールは以下の通りです。(大会により扱いが異なる)
- イエローカード2枚→次戦出場停止(それぞれの試合で1枚づつの場合は試合続行可、同試合中2枚は退場)
- レッドカード1枚→退場、次戦出場停止
出場停止後は受けたカードはリセットされます。(0に戻る)
また、警告累計(イエローカード)がリセットされるタイミングはFIFAの場合、
- グループリーグでのイエローカード1枚は決勝トーナメントの準々決勝(ベスト8)後、リセット
されることになります。
準決勝(ベスト4)で受けたイエローカード2枚、レッドカード1枚では決勝、3位決定戦に出場できないのは言うまでもありません。
新しい判定とルールの導入
今回のワールドカップ2018から新しく導入されたルールは、
・試合中の交代選手が3人まで→延長戦に限り4人目の交代が可能
また審判の判定に、VAR(ビデオアシスタントレフリー)が導入されています。これは今回からのもので試合を左右する重要な審判を示すときに使われます。
そして、テクニカルエリアに外部からの情報を伝えることの解禁です。最近は試合内容をリアルタイムで分析できるようになり、それを元にアドバイザーと監督が連絡を取り合うことで状況に応じた戦略を指示することができます。
ルールは時代とともに変化していきます。今回の決勝トーナメント基本ルールを知って楽しく応援したいですね。