天燈(ランタン)を飛ばしに台湾の平渓に行ってきたよ
以前、塔の上のラプンツェル(原題: Tangled)を見たときに、国の行事・ランタンフェスティバルで、年に一回ランタンを一斉に空に飛ばすシーンが出てきて、一度見てみたいものだなぁと思っていました。
すると、最近、台湾の旅行のCM(HIS)で、ランタンのようなものを夜空に飛ばしている情景が放映されてたんですが、「そういえば台湾だったら、自分でランタンを空にあげれるじゃん」と思い、今回の台湾旅行のメインのひとつにすることにしました。
台湾のランタンは【天燈】というよ
台湾のランタンは【天燈】といいます。発音は「テンタン」。
「紙風船の大きなものの下半分を切ったもの」を想像するとわかりやすいと思います。
気球と同じ原理で、紙で作った風船の下で、オイルに浸した紙を燃やすことで、天高くその風船を飛ばすことができます。
風船には願い事を書くことができて、「天にいる神様に直接願いを届けよう」ということらしいですね。
何処で飛ばせるのか?
天燈は台湾特有の文化ですが、どこでも飛ばせるわけではありません。条例で飛ばせるところが決まっています。
有名なところは、台北から列車で1時間半から2時間くらいの「十扮」から「平渓」周辺です。
千と千尋の神隠しのモデルになった町として有名になった「九扮」の近くで、ここらあたりは古くてノスタルジックな建物が多い地域として知られています。
天燈を飛ばせるところへの行き方
「十扮」や「平渓」へはローカル線の台湾鉄道で行きます。
まずは、台北駅から瑞芳駅まで行き(約一時間)、瑞芳駅で平渓線に乗り換えてさらに一時間程度山の中に入ったところにあります。
「十扮」でも「平渓」でも天燈を飛ばせますが、「十扮」の方が断然にぎやかです。言い方を換えると観光客が多いということですが。。
「平渓」は「十扮」から2駅ほど奥に入った駅で、観光客も若干少ないです。上げ方はどちらも同じですので、こちらの方がゆっくりできるのではないかと思います。
今回は「平渓」で飛ばしました。
なお、ローカル線は終電が早いです。ツアーなどで小型バスをチャーターすればよいですが、電車だと8時くらいにはなくなります。
台湾鉄道のホームページで調べることをお勧めします。
ちなみに、日本で流れている台湾のCMで流れている夜のランタンのシーンは、日本の会社が台湾のお寺を貸し切ってCM撮影したそうです。
ランタンをあげる手順
初めに、上げるランタンを選びます。
ランランはカラフルな紙でできた紙風船のような作りで、1色の紙でできているシンプルなものから、4色や8色の紙でできたカラフルなものまであります。
色によってお願いできる内容が若干かわるらしく、例えば、赤は健康運、黄色は金運などをお願いすると効き目があるということでした。
つまり、色がたくさんのランタンを選べば、それだけお願いできる種類が増えるということです。
おススメは4色くらいです。
今回私たちが選んだのは、白、青、赤、黄の4色でした。
色を選んだら、クリップで固定して、筆でお願い事をそれぞれの色の面に書いていきます。
書き終わったら、線路に出て、ランタンの下に火をつけた紙を取り付けてもらいます。
すると、みるみるうちにランタン内に熱い空気が充満するので、そっと離すと天に昇っていきます。
ほとんどのランタンは無事昇りますが、運が悪いと昇らないことも「まれ」にあるようです。
(そういう人は台湾のTVで話題になったくらいですから、よっぽどなので、心配いらないですよ)
最近は、スマホで撮影する人も多いらしく、お店のおばちゃんも手慣れたもので、写真ばかりか、飛ばすときの動画も取ってくれました。
ランタンを空に飛ばして、それが無事天高くあがっていく動画は、とてもよい記念になりました。