生のたけのこを保存するには、あく抜きの下処理は必要?
皮がついた生のたけのこが手に入るのは短い期間ですが、たけのこ狩りなどで沢山手に入ることもあります。
しかし、たけのこを沢山手に入れても、たけのこを使ったメニューはたけのこご飯、土佐煮くらいしか思いつかないし、一気に食べきるのも無理です。
たけのこは鮮度が落ちるのが早い食べ物で、時間の経過とともに味が落ちてしまうので、上手な保存方法に悩む方も多いです。
そこで、たけのこを長く楽しめるように保存できる方法やどのように保存するのが良いのか、長期保存の仕方や保存する際の注意点について紹介します。
たけのこを長期保存する方法を知っておけば、生のたけのこが大量に余った時でもいろいろな料理に使えて、長く美味しくたけのこを楽しめます。
もくじ
たけのこの長期保存は塩漬けがいい?
生のたけのこを保存したい場合は皮を付けたままにせず、早く茹でることです。
たけのこは掘り出され後時間が経過すればするほど鮮度が落ち、アクが強くなってしまうからです。
鮮度が落ちると味も落ちてしまい、アクが強く、鮮度が落ちたたけのこを調理すると苦みが出て美味しくありません。
昔から「たけのこを掘る時は湯をわかせ。」といわれるのは、少しでも良い状態でたけのこを保存し、食べるための知恵です。
生のたけのこを長期保存したい場合はまず、下ゆでをしてアク抜き処理を行うことが必要です。
この下ゆでは、鮮度が落ちる酵素の働きを止める効果があり、同時にアク抜きができます。
方法は、たけのこ1本につき、ひとつかみの米ぬか、もしくは生米、米のとぎ汁を入れて茹でてアク抜きをします。
その後、長期保存する場合は濃い塩水に漬けておくと良いです。
>>> たけのこのアク抜きの仕方を知る
たけのこを塩水に入れて塩漬けにすると冷蔵庫で1カ月くらい保存可能です。
たけのこの保存方法:塩漬け
- 茹でてアク抜きの下処理をしたたけのこをザルに入れ、水気を切る
- たけのこを半分(1/2サイズ)に割る
- 保存する密閉容器の底に塩を敷き詰める
- 塩の上にたけのこの内側を上にしてかぶせ、隙間にも塩をしっかりと詰める
- 最後に塩で周囲を覆う
たっぷりとまんべんなく塩を使うのがポイントです。
塩漬けにすることで夏の暑い時期でも安心して保存できます。
ただし、塩漬けしたたけのこを調理する時はそのままだと塩辛いので、薄い塩水に漬けて呼び塩をして塩分を抜いてから調理に使うとよいです。
このように、生のたけのこは掘った後からえぐみとアクが増えてしまうので、まずは茹でてあく抜きをし、その後、冷まして水を切ってからたっぷりの塩を隙間なくしっかりとたけのこに詰めていく塩漬けで1カ月の長期保存ができます。
たけのこを冷凍保存する方法と注意点
たけのこを塩漬けにすることで1カ月といった長い期間保存できますが、瓶詰めや冷凍保存でも長く保存できます。
たけのこの保存方法:瓶詰め
瓶詰めは密閉のできる瓶容器を準備します。
- たけのこを瓶に入るくらい適当な大きさに切る
- 瓶にたけのこを入れ、瓶いっぱいになるまで水を入れる
- その瓶をフタは開けたまま水の入った鍋に入れて、火にかかけて沸騰させる
- 沸騰後30分煮てから瓶を取り出しフタをしっかり閉める
- 瓶全体がお湯に浸かるように再度30分煮る
- 瓶を取り出し、逆さにして自然に冷ます(瓶詰めの完成)
日の当らない暗くて温度が低い場所に保存することがポイントで、開封しなければ1年保存も可能です。
ただし、一度開けてしまうとすぐに保存がきかなくなるので、瓶詰めでも一度開けたら使いきることが大事です。
たけのこの保存:冷凍保存
たけのこは冷凍するとスカスカになってしまいます。また大きいまま冷凍するとたけのこの旨味を逃がして美味しくなくなってしまいます。
そこで冷凍保存の場合は、たけのこを薄切りか千切りにして冷凍することがポイントです。
薄切りや千切りしておくことで冷凍保存してすぐに料理に使う場合に美味しく調理できます。
大きめに切って冷凍保存する場合でも、茹でてあく抜きをしたたけのこをジッパーバックに入れて、たけのこが浸かるくらいの量の浄水もしくは沸騰させて冷ましたお水を入れます。
こうすれば、大きく切ったたけのこを冷蔵しても、スカスカになるリスクを減らせます。
塩漬け以外に冷凍保存や瓶詰して熱湯による殺菌消毒を行えば長く保存ができます。
たけのこの保存方法のまとめ
生のたけのこは足が早いので新鮮なうちに早く食べるのが良いですが、食べきれない場合に長期保存できる方法があります。
長期保存する方法としては①塩漬け、②瓶詰、③冷凍保存です。
特に長く保存できるのは瓶詰で殺菌消毒をきちんとして暗く涼しいところに保存し、開封しない状態で1年くらい保存可能です。
生のたけのこは保存が利かないし、たけのこ料理のレパートリーが少なく使いきれない!と悩んでいる方でも長期保存しておけば、たけのこご飯以外でもちょっとしたおかずやおつまみを作りたい時でも役に立ち、美味しく食べることができます。
おためしあれ~。