古くなった神棚を処分する時の正しい処分方法とは?
引っ越しの際に不要になった神棚。古い家具や本棚なら粗大ゴミとして出すことができますが、神棚となれば少し迷います。
確かに粗大ゴミの業者に頼めが処分してくれるのでしょうが、心情的に「これでいいのか?」と考えさせられるのが神仏用具。「大丈夫。みんなやってるから。」という声もあるようですが、今まで我が家を守ってくれた神棚を他の家具と同様に処分してしまって大丈夫なのでしょうか?
合理性をとるか心情を重視するかで家族でも意見がわかれてしまいました。神仏用具は神棚だけではすみません。お稲荷さんの形をした人形、お札等も神棚の中に入っています。
さてこれはどういう方法で処分すればいいのでしょうか?早速管轄の神社に電話してきいてみました。
神社がベスト!神棚を処分してくれるところとマナー
さんざんまよった挙句、管轄の神社に電話をしてみることにしました。そうすると丁度その頃は年末だったので「1月15日の『どんど』(どんど焼き)の日の午前中に持ってきてくれたら、一緒に燃やしてあげるよ。」と神主さんから温かい回答を頂きました。
「費用はかかりますか?」と尋ねると「費用はいらない。」ということでした。こんな簡単な方法で解決するとは夢にも思わず、早速神棚や神仏用具を箱の中にいれて処分をしてくれる1月15日まで保管することとなりました。
当日の午前中に神社へ神棚を持って行くと、神社の境内では大きな焚火が用意されていて他の人達も大掃除の時に買い替えた古い神棚を持って来られていました。神主さんに挨拶をして神棚を渡すと、すぐにお札を取り出し焚火の墓にくべてお札を処分してくれました。
近所の子供達は書き初めの書を持ってきています。最後にいくつかの神棚を焚火の中にくべて処分してくれました。この方法なら私も十分納得がいき不満や疑問を一つを残すことなく解決することができました。
神棚を処分する時にかかる費用と相場
神棚を処分する費用はその神社によるそうです。通常神棚の処分は祈祷してから処分する方法と、今回私が行ったようにいきなり燃やす方法があるとのこと。
今回はタイミング的に「どんど」というイベントと重なった為、費用を請求されることはありませんでしたが、今まで自分達の家庭を守ってもらっていた神棚を神主さんの祈祷をしてもらってから処分する家もあるそうです。
その場合、費用は一概に公開されていないようでお気持ちとしてお金が包むというのは習わしのようです。小さい神棚なら3000円程、大きい神棚なら5000円から10000円程度が相場のようです。これは処分費用というよりも祈祷代金といった方がいいでしょう。
燃やして処分するのにはそんなに手間暇はかかりませんが、祈祷には手間暇かかります。本来ならば家族で祈祷しなければいけないものを神主さんに代行して頂くため、その気持ちに対しての謝礼といったところです。
目安として祈祷を介す場合は有料で3000円から、お焚火の場合は持参する必要があるけれども基本的に費用はかからないと考えればいいと思います。
神棚を処分する時のまとめ
神棚というのは一見普通の木箱のように見えるのですが、家族の守る神様がいらっしゃるところという認識がある為、普段手入れをするのはとても簡単なのですが、処分するとなった時に頭を抱えます。
心情的にやはり神様の宿る場所をぞんざいに扱うのは嫌ですよね。神社は日本全国にあります。やはり不安なことは専門に任せるほうがよいです。
普段行き慣れない神社でも、尋ねられたことには誠実に答えてくれます。神棚はお札と一緒に神社に処分をお願いするのがいちばんの方法です。
処分する時にはこれまで守ってくれたことへの感謝を忘れずにしましょうね。