IELTSの問題傾向と回答ポイントの概要と解説(W&S)
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もともと海外において英語(語学)の能力テストは基本の4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)で行われるのが一般的です。
日本においては長らく2技能(リスニング、リーディング)中心のテスト内容でライティング、スピーキングを加えた“4技能”が標準化されたのは最近のことです。
どちらも自分(の意見)を表現することなので、日本人にとっては苦手な分野ですよね。
IELTSのライティング、スピーキング試験の評価基準も正誤の判断ではないのでそれをスコア化するのは難しいですですが、ある程度の解答形式に添っていれば大きく減点されることはないのでIELTSの問題傾向と回答のポイントを知ってスキルとスコアアップを目指しましょう。
サンプル問題へのリンクもあるので実際に問題内容を確認してみてください。
IELTSの問題傾向と回答のポイント:ライティング&スピーキング
【ライティング(筆記)】
- 形式:記述式 課題に対して英文を作成する。(語数指定あり)
- 問題数:2問(Task1、Task2)
- 語数:Task1 最低150語/Task2 最低250語
- 問題タイプ:Task1 自分の言葉で説明(表現)する。=説明文
Task2 自分の意見を書く。=エッセイ形式 - 時間:60分
- スコア評価:0~9(0.5刻み)、Task2はTask1より高配点
評価とBandスコアの関係は>>> こちらで確認 - 測定される英語力:①質問に適切に答えているか ②一貫性があるか ③語彙力
④文法力 - 内容:2Tasks
- 《Task1》説明文
*語数は最低150語以上
*時間配分は20分が理想
*図・表などのデータを分析、比較し説明する。複数のデータが与えられることが多い。
*読み取った情報を客観的に説明(差異、過程、手順等)しなければならな - 《Task2》エッセイ形式
*語数は最低250語以上
*時間配分は40分が理想
*提示された問題や見解に対し自分の意見を述べる。(主観的な文)
*出題はアカデミックなことだけでなく、日常的な話題からも出題される。
*意見の根拠や例をあげ比較検討しながら、筋道を立てて主張を展開し、説得力を持たせることが評価される。
*エッセイ形式で文章構成を意識したほうがよい。
- 注意/ポイント:*語数指定外は減点の対象となるので注意。
*不完全な文章、メモ書き、箇条書きの解答は減点の対象となる。
*スペルや文法のミスも減点の対象になる。 - テストサンプル:IELTS Writing Sample test questions
【スピーキング(対面)】
- 形式:1対1対面インタビュー形式(テストの内容は録音される)
- 問題数:3パート
- 問題タイプ:Part1 自己紹介と日常生活に関する質問
Part2 スピーチ
Part3 ディスカッション - 時間:11分~14分
- スコア評価:0~9(0.5刻み)、評価とBandスコアの関係は>>> こちらで確認
- 測定される英語力:①コミュニケーション能力 ②流暢さと一貫性 ③語彙力
④正確な文法力 ⑤発音 ⑥議論の分析、議論、推測する力 - 内容:3parts
- 《Part1》質問と回答 4~5分
*名前を聞かれて本人確認を行う。
*家族、住んでいる街、仕事、勉強など身近な事について質問される。
*10問程度の質問がなされる。 - 《Part2》スピーチ 3~4分
*試験官からトピックと話すポイントの書かれたTaskカードを渡され、それに基づき話す。
*1分間の準備時間が与えられる。
*最大2分のスピーチを行い、その後同じトピックについて1~2個質問がある。 - 《Part3》ディスカッション 4~5分
*Part2のトピックについてより掘り下げた質問がされる。
*質問された内容にトピックについてより深く意見を述べる。
- 注意/ポイント:*仮に質問の答えに対して自分の意見が思いつかなくても、
その思いつかない根拠(考え)をのべるようにしする。
*どのPartにおいても黙りこむのはよくない。 - テストサンプル:IELTS Speaking Sample test questions
いかがでしょうか。問題の傾向と回答のポイントをおさえれば少なくとももったいないところで点を失うことはなくなりそうですね。あとは英語の能力を鍛えることに集中することができます。
★リスニング・リーディングの問題傾向と回答のポイントは>>> こちらから
★総合演習の過去問題サンプルは>>> こちらから